★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

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第11回以降発売分 78CDR-3309〜3318

2011年5月新譜 5点 発売中★DSD録音

LP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で使用いたします。

78CDR-3314
フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
米 VICTROLA 8179/82(英 His Master's Voice DB1347/50 と同一録音)
(1929 年5月28日パリ、ショパン音楽堂録音)
ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀フランス最高のヴァイオリニスト。パリ音楽院でマルシックに師事、1896年に一等賞を得た。アルフレッド・コルトー(1877-1962)も20世紀フランス最高のピアニスト。パリ音楽院でディエメールとピュニョに師事した。二人は1923年にこのヴァイオリン・ソナタを機械式録音で吹き込みんだ(78CDR-3264)ことがある。1929年5月28日のこの録音はベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」(78CDR-3015)に続いて録音された。レコード史上永遠に輝く名演奏である。復刻にはノイズの比較的少ない初期アメリカVICTOR盤を使用した。

78CDR-3315
リスト:ピアノ・ソナタロ短調
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
米 VICTROLA 7325/7(英His Master's Voice DB1307/9 と同一録音)
(1929年3月13日ロンドン、小クイーンズ・ホール録音)
リスト生誕200年記念発売。アルフレッド・コルトー(1877-1962)も20世紀フランス最高のピアニスト。パリ音楽院でディエメールとピュニョに師事した。コルトーは偉大な教育者でもあった。1907年から1917年までパリ音楽院の教授をつとめ、1918年にエコール・ノルマル音楽学校を設立した。門下生にはマグダ・タリアフェロ、クララ・ハスキル、ディヌ・リパッティ、ヴラド・ペルルミュテール、イヴォンヌ・ルフェビュール、サンソン・フランソワ等がいる。このリストのソナタは世界初録音。これまでSP録音本来の強靱な音が復刻されてなかったため、コルトーの偉大な演奏が見過ごされてきた。ここではノイズの比較的少ない初期アメリカVICTOR盤を使用しコルトーの真の姿が浮かび上がっている。

78CDR-3316
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調作品27-2「月光」
アリーヌ・ファン・バレンツェン(ピアノ)(ピアノ: ガヴォー)
仏 LVSM DB11165/6
(1947年6月4日パリ、アルベール・スタジオ録音)
アリーヌ・ファン・バレンツェン(1897-1981)アメリカ生まれのフランスのピアニスト。9歳でパリ音楽院に入学が許されエリー=ミリアム・ドラボルド(1839-1923)とマルグリット・ロン(1874-1966)に師事した。1909年11歳でアメリカ人として初めて一等賞を得た。この最年少記録は今も破られていない。その後ベルリンでエルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960)、ウィーンでテオドール・レシェティツキ(1830-1915)について研鑽を重ねた。祖国アメリカに戻りフィラデルフィアの音楽学校、さらにブエノスアイレスの音楽学校の教授を歴任後、1954年にパリ音楽院の教授に任命された。ベートーヴェン:「熱情」ソナタ(78CDR-3156)、ブラームス:パガニーニ変奏曲(78CDR-3185)、ファリャ:スペインの庭の夜(78CDR-3193)がこのシリーズで出ている。

33CDR-3317
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調作品115
ユリス・ドレクリューズ(クラリネット)
パスカル弦楽四重奏団
ジャック・デュモン(第1ヴァイオリン)
モーリス・クリュ(第2ヴァイオリン)
レオン・パスカル(ヴィオラ)
ロベール・サル(チェロ)
英 CLASSICS CLUB X47(Concert Hall Society CH-19と同一録音)
(1956年頃録音)
クラリネットのユリス・ドレクリューズ(1907-1995)は1925年のパリ音楽院で一等賞を得た後、コロンヌ管弦楽団、さらにパリ音楽院管弦楽団に入り、シャルル・ミュンシュの要請でパリ・フィルハーモニー(1935-38)でも活躍した。1940年から1950年にギャルド・レピュブリケーヌのソリスト、1948年にパリ音楽院教授に就任1978年まで務めた。パスカル弦楽四重奏団は1941年にマルセイユ出身のレオン・パスカルによって組織され、後にO.R.T.F.(フランス国立放送局)弦楽四重奏団となり1973年に解散した名四重奏団。ドレクリューズは同曲をステレオ時代にレーヴェングート四重奏団と再録音している。このシリーズでドレクリューズはラヴェル:序奏とアレグロ(78CDR-3264)、ベートーヴェン:七重奏曲(78CDR-3263)が出ている。

33CDR-3318
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
エンリコ・マイナルディ(チェロ)
英 DECCA LX3069 (ffrr録音)
(1950年1月20日ロンドン、デッカ・スタジオ録音)
チェロのエンリコ・マイナルディ(1897-1976)はイタリア生まれ、ミラノ音楽院でチェロを、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で作曲を学んだ。チェロはベルリン高等音楽院のフーゴー・ベッカーに師事し、1933年からベッカーの後を継いでチェロ科の教授になった。この頃ヴァイオリンのクーレンカンプ、ピアノのエトヴィン・フィッシャーとトリオを結成し名声をあげた。この組曲第3番は1950年1月20日に英デッカの10インチLPに録音された。デッカのSPには組曲第1番(AX-434/6)(1948年9月28日録音)と組曲第2番(AK-2155/7)(1949年9月30日録音)が残されているが、いずれも復刻盤は出ていない。これは稀少な初期LPからの復刻。
2011年4月新譜 5点 発売中★DSD録音

LP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で使用いたします。

78CDR-3309
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
マルセル・モイーズ(フルート)
リリー・ラスキーヌ(ハープ)
ピエロ・コッポラ指揮
管弦楽団
仏 DISQUE GRAMOPHONE L876/8
(1931年1月26日& 2月26日パリ録音)
フルートのマルセル・モイーズ(1889-1984)はパリ音楽院でポール・タファネル(1844-1908)、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)に師事し1905年に一等賞を得た。1908年にソロ・デビュー、オペラ・コミック、ストララム管弦楽団に席を置き、1932年から1949年まで母校の教授をつとめた。ハープのリリー・ラスキーヌ(1893-1988)は12歳の時パリ音楽院で一等賞を得た。コンセール・ラムルーのハーピスト、ソリストとして活躍し、1948年から1958年まで母校の教授をつとめた。ピエロ・コッポラ(1888-1977)はミラノ生まれ、フランスで活躍した。SPレコードの録音も多い。モイーズとラスキーヌはドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(78CDR-3064)、ラヴェル:序奏とアレグロ(78CDR-3284)が出ている。

78CDR-3310
フランク:前奏曲、コラールとフーガ
ブランシュ・セルヴァ(ピアノ)
仏 COLUMBIA LFX168/70
(1930年6月6日パリ録音)
ブランシュ・セルヴァ(1884-1942)はパリ音楽院でピアノを学び1895年に11歳で一等賞、1904年にJ.S.バッハのクアヴィーア曲集を全曲ピアノで演奏した。セルヴァは1930年11月のコンサート中に卒中に襲われステージ活動を離れた。セルヴァはJ.S.バッハ:パルティータ第1番BWV.825(78CDR-3191)、フランク:ヴァイオリン・ソナタ(ヴァイオリン:ジョアン・マッシア)(78CDR-3012)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」(ヴァイオリン:ジョアン・マッシア)(78CDR-3028)が出ている。

78CDR-3311
モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K.428(421b)
ブッシュ弦楽四重奏団
アドルフ・ブッシュ(第1ヴァイオリン)
ゲスタ・アンドレアソン(第2ヴァイオリン)
カール・ドクトル(ヴィオラ)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
米 COLUMBIA 71431/4D
(1942年5月15日ニューヨーク、リーダークランツ・ホール録音)
ブッシュ弦楽四重奏団は1919年にアドルフ・ブッシュ(1891-1952)によって組織され、1930年代には英 HIS MASTER'S VOICE に多くの録音をしている。ブッシュはまたピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とのデュオ録音でも活躍した。ブッシュは1939年に実弟でチェリストのヘルマン・ブッシュと共にアメリカに移住、その後四重奏の二人のメンバーもアメリカに渡り、1941年からアメリカCOLUMBIAに録音を再開した。このシリーズではヨーロッパ時代に録音したベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番作品135(78CDR-3195)とアメリカ時代のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」(78CDR-3287)、ピアノ三重奏曲「幽霊」(78CDR-3253)、シューマン:ピアノ五重奏曲作品44(ピアノ:ゼルキン)(78CDR-3305)などが出ている。

33CDR-3312
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ジュリアン・オレフスキー(ヴァイオリン)
ハワード・ミッチェル指揮
ナショナル交響楽団
米 WESTMINSTER WL5273
(1953年12月18-20日録音)
ヴァイオリンのジュリアン・オレフスキー(1926-1985)はドイツ生まれ。1935年に家族と共にアルゼンチンのブエノスアイレスに移住、ヴァイオリニストとしての研鑽を積んだ。1947年にアメリカに移住、1949年にニューヨークのタウンホールでデビュー、1950年にカーネギーホールで4回のリサイタルを行った。1959年来日した。演奏家として活躍すると同時にマサチューセッツ大学で後進の指導にあたった。59歳の時心臓麻痺で他界した。このブラームスはLPレコードの出現で設立された米WESTMINSTER への初録音。西条卓夫著「名曲この一枚」(文芸春秋新社)にとりあげられた。LP、CDを通して初復刻。指揮者のハワード・ミッチェル(1910-1988)はネブラスカ生まれ。1950年から1969年までワシントンD.C.のナショナル交響楽団の音楽監督をつとめた。初期LPからの復刻で特有のノイズがあるが、ダイレクトトランスファーの生々しい音が特長。

33CDR-3313
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA ML4935
(1952年4月24日(第2番)、1950年5月23日(第3番)
ニューヨーク30丁目コロンビア・スタジオ録音)
ジノ・フランチェスカッティ(1902-1991)はフランスの名ヴァイオリニスト。マルセイユに生まれ、ヴァイオリニストだった父親とその門下生だった母親の手ほどきを受けて研鑽を積み、5歳でリサイタルを開き10歳でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を公開演奏した。一時法律家を志したが父親の早逝でヴィオリニストになる決意をし、1924年にパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番でパリ・デビューし、その後ジャック・ティボー(1880-1953)の薫陶を得た。1927年から31年までエコール・ノルマル音楽院の教授をつとめ、この間コンセール・ストララムに団員としても加わっていた。1939年にソリストとしてアメリカにデビュー、そのままニューヨークに定住した。1950年はJ.S.バッハ(1685-1750)の没後200年にあたり、フランスカッティを起用して無伴奏ソナタとパルティータのプロジェクトで、パルティータ第3番 BWV.1006 から始めたが、第2弾のパルティータ第2番 BWV1004が2年後の録音となり、全曲完成の見込みが立たなくなった1954年にこの2曲だけ単売されたがすぐに廃盤になった。一筆書き風の輝かしいラテンバッハの名演を、是非後世に残したい気持ちを持って取り上げた。初期LPからの復刻で特有のノイズがあるが、ダイレクトトランスファーの生々しい音が特長。