★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

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第11回以降発売分 78CDR-3409〜3418

2013年1月新譜 5点 発売中 ★DSD録音

LP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で使用いたします。

78CDR-3414
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
仏 DECCA GAG 1955/7 (英DECCA AK1955/7と同一録音)
(1948年6月17 & 27 日ロンドン NW6、DECCA スタジオ録音)
アルフレード・カンポーリ(1906-1991)はイタリア生まれ。5歳の時、両親と共にイギリスに移住し、1923年にロンドンのウィグモア・ホールでデビューした。メルバ(1861-1931)やクララ・バット(1872-1936)などの大物歌手とツアーをする一方、自分の名前を冠したサロン・オーケストラを作りBBC放送やレコード録音で活躍した。第2次世界大戦後はクラシックの演奏家に返り咲き、英デッカの看板アーティストになった。1960年と1966年に日本公演を行い、66年にはキングレコードの第1スタジオで作曲家でピアニストの和田則彦氏と日本歌曲からの編曲2曲を含む11曲のヴァイオリン名曲集を録音し、1971年にイギリスでも発売された。このバッハは第2次世界大戦後間もなく録音されたもので、ストラディヴァリウスの名器 "ドラゴネッティ" の音色とカンポーリの歌心が堪能できる。忘れられつつある名演奏家の記録として後世に伝えたい録音としてこのシリーズに組み入れた。

78CDR-3415
ベートーヴェン:七重奏曲作品20
イエノ・レナー(ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
クロード・ホブデイ(コントラバス)
チャールズ・ドレイパー(クラリネット)
オーブリー・ブレイン(ホルン)
エルネスト・W・ヒンチクリッフ(バスーン)
英 COLUMBIA LX109/113
(1930年3月4日録音)
レナー弦楽四重奏団のメンバーに3人にイギリスで活躍していた3人の名管楽器奏者にコントラバス奏者を加えたベートーヴェンの七重奏曲。レナー四重奏団は1918年にブダペスト音楽院出身の4人によって結成された。ヴァイオリンのイエノ・レナー(1894-1948)、ヴィオラのシャーンドル・ロート、チェロのイムレ・ハルトマンは同年代、1920年にウィーンでデビューした。デビュー前の2年間は田舎の村で共同生活をして1日12時間の練習を重ねたと伝えられる。1922年にロンドン・デビュー、同時にイギリス・コロンビアの専属アーティストに迎えられた。クラリネットのチャールズ・ドレイパー(1869-1952)はイギリスのサマーセットシャーの生まれ、ロイヤル・アカデミーやギルド・ホール音楽校の教授をつとめ、イギリスのクラリネット界の祖父と尊敬された。ホルンのオーブリー・ブレイン(1893-1955)は有名なホルン奏者デニス・ブレイン(1921-1955)の父親。1911年にロイヤル・アカデミーで奨学金を受け、同年新交響楽団の首席に就任。翌1913年には大指揮者アルトゥール・ニキシュ指揮ロンドン交響楽団の北米楽旅に参加した。1923年からロイヤル・アカデミーで教鞭をとった。生徒の一人が息子のデニスだった。

78CDR-3416
ファリャ:7つのスペイン民謡
ムーア人の衣装
ムルシア地方のセギディーリャ
アストゥリア地方の歌
ホタ
子守歌

ポロ
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB9731/2
(1951年9月12日ロンドン、アビー・ロードEMI第3スタジオ録音)
ソプラノのビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)はスペインのバルセロナ出身。幼少期より声楽とギターを習い、リセウ音楽院でピアノと声楽を学んだ。1944年にバルセロナでリサイタルを開きプロ・デビュー。1947年のジュネーヴ国際音楽コンクールに優勝し脚光をあびた。1950年にはザルツブルク音楽祭とコヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ、ミラノ・スカラ座にデビュー、さらにニューヨークのカーネギー・ホールでリサイタルを開き国際的に知られるようになった。この録音は彼女の初期の録音で、SPレコードの末期に作られた。録音当時彼女は28歳だった。ジェラルド・ムーア(1899-1987)はイギリスのピアニスト。ハートフォード州ワトフォードに生まれ、カナダのトロントで音楽教育を受けた。著名な歌手の伴奏者として、リサイタルやレコード録音で活躍し、1954年に大英勲章(OEB)を授与された。1967年2月20日に開かれたムーアの引退記念演奏会にはフィッシャー=ディスカウやシュヴァルツコプフと共にロス・アンヘレスも出演した。

33CDR-3417
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調作品47「クロイツェル」
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
セレニー・シャイエ=リシェ(ピアノ)
仏 COLUMBIA FC1058
(1952年パリ録音)
ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)は20世紀前半に活躍したルーマニア出身の大音楽家。7歳でウィーン音楽大学に入学を許され、1893年12歳で音楽院の最高メダルを得た。1894年にパリ音楽院に入学、ヴァイオリンをマルタン・マルシック(1848-1924)、和声と作曲をアンドレ・ゲダルジュ(1856-1928)、ジュール・マスネ(1842-1914)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)に師事し、1899年にヴァイオリンで一等賞を得た。1902年にベルリンにデビュー、1910年にはピアニストのエドゥアール・リスレル(1873-1929)とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会を開いた。1929年にアメリカ・コロンビアに録音した6枚のSPレコードはレコード史上に輝く最高傑作で、また1949年に最初期のLPに録音したJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6曲(33CDR-3384と33CDR-3385)はエネスコの残した金字塔である。ピアノのセリニー・シャイエ=リシェ(1884-1973)はパリ音楽院でラウル・ピュニョ(1852-1914)に師事し、1898年に14歳で一等賞を得た。彼女は1926年にエネスコに出会い、1932年から1952年の間にベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲の演奏会を何度も開いた。この「クロイツェル」ソナタはエネスコの引退後にパリで録音されたもの。エネスコは発売を許可しなかったのだろうか、録音後お蔵入りになっていた。エネスコ没後の1956年にフランス・コロンビアから10インチLPで発売された。エネスコの主要録音はこのシリーズでほとんど出ている。

33CDR-3418 ※試聴はありません
キネ:
ヴァイオリンとオーケストラのための協奏的スケッチ
オーケストラのための3つの小品(1951)
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
フェルナン・キネ指揮
ベルギー国立管弦楽団
白 DECCA 133.198(Mono)
(1952年ブリュッセル録音)
グリュミオーの知られざる録音。アルテュール・グリュミオー(1921-1986)はベルギーの名ヴァイオリニスト。 6歳で生地のシャルルロワ音楽院にはいり、5年の間にヴァイオリンとピアノで一等賞になり、その後ブリュッセル王立音楽院でアルフレッド・デュボワ(1898-1944)について研鑽をつんだ。さらにパリでジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の指導を受けた。1946年にイギリス・コロンビアにバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043をSPレコード2枚に初録音した(78CDR-3213)。グリュミオーは1953年、当時スタートしたばかりのオランダ・フィリップスに録音を始めた。フィリップスへの全録音はCD化されている。この録音はフィリップス専属になる1年前に、ベルギーの作曲家マルセル・キネ(1915-1986)の協奏的スケッチにソリストで登場したもの。マルセル・キネはブリュッセル音楽院で作曲を学び、1945年にベルギーのローマ賞を得た。その作風はパウル・ヒンデミット(1895-1963)に似ていると言われる。指揮者のフェルナン・キネ(1898-1971)はモンスとブリュッセルの音楽院に学び、13歳でブリュッセルのモネ劇場のチェリストとなり、1921年にカンタータ「戦争」の作曲でローマ賞を受賞した。1938年にはリエージュ音楽院の校長に就任した。リエージュで室内オーケストラを組織し、1960年にはリエージュ・フィルになった。
2012年12月新譜 5点 発売中 ★DSD録音

LP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で使用いたします。

78CDR-3409(機械式録音)
ジャック・ティボー、1905年フォノティピア&1916年パテ録音
ダンブロジオ:
(1)セレナード作品4 SERENADE, OP.4
(2)告白作品38-1 AVEU, OP.38-1
(3)メランコリー MELANCOLIE -
シューベルト:
蜜蜂 OP.13-9
サン=サーンス:
序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
(4)PART 1
(5)PART 2
ヴィエニャフスキ:
(6)華麗なるポロネーズ第2番イ長調作品21
フォーレ:
(7)子守歌作品16 BERCEUSE, OP.16
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・ダンブロジオ(ピアノ)(01-03)
フランソワ・リュールマン指揮管弦楽団((4)-(5))
ピアノ伴奏 PIANO accompaniment((6)-(7))
仏 FONOTIPIA XPh770((1)), 771((2)), 768((3))(1905年録音)
仏 PATHE 5588/9((4)-(5)), 5582((6)), 5580((7))(1916年録音)
ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀前半に活躍したフランスの大ヴァイオリニスト。ボルドー出身で1893年からパリ音楽院でマルタン・マルシック(1848-1924)に師事し、1896年に一等賞を得た。生活のためにカフェのコンセール・ルージュで弾いていたところを指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見いだされ楽員に採用された。そのときティボーの親友で後にパリ音楽院の教授になったジュール・ブーシュリ(1877-1962)もコロンヌの楽員になった。1905年のフォノティピア録音はティボーの初めてのレコードで、サラサーテ(1844-1908)やヴィルヘルミ(1845-1908)に学んだイタリアのヴァイオリニスト、ダンブロジオの作品を3曲弾いている。レーベルに記述はないがピアノはダンブロジオ自身が弾いているという説が強い。1905年はティボーがピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)とチェロのパブロ・カザルス(1876-1973)とトリオを成した年でもあった。1916年のパテ録音はこの社の縦振動盤(Hill & Dale)で、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソはこの時代の録音には珍しいオーケスラ伴奏。指揮者のリュールマン(1868-1948)はベルギー生まれ。1905年からパリのオペラ・コミックの指揮者として活躍した。

78CDR-3410
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調作品20
パリ・プロムジカ八重奏団
アンリ・メルケル、ジョルジュ・アレ、R.ヴォラン、L.ガリ(ヴァイオリン)、
P.ラドユイ、A. ルポー(ヴィオラ)、アンドレ・ナヴァラ、
M. フレシュヴィユ(チェロ)
仏POLYDOR A.6280/1
(1948年6月11日パリ、サル・ショパン録音)
この録音は第2次世界大戦後、パリで活躍したプロ・ムジカ室内楽グループによるものでフランスの香り高き名演奏をくり広げている。ヴァイオリンのアンリ・メルケル(1897-1969)、チェロのアンドレ・ナヴァラ(1911-1988)はソリストとして活躍しパリ音楽院教授をつとめていた。このシリーズのベートーヴェン七重奏曲作20(78CDR-3263)にも二人は参加している。メルケルはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(78CDR-3020)、ラロのスペイン交響曲(78CDR-3107)、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番(78CDR-3166)が、ナヴァラはベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番(78CDR-3095)がこのシリーズで出ている。

78CDR-3411
ニールセン:クラリネット協奏曲作品57(1910)
ルイ・カユザック(クラリネット)
ヨーン・フランドセン指揮
デンマーク王立歌劇場管弦楽団
デンマーク COLUMBIA LDX7000/2
(1947年11月3-4日録音)
ルイ・カユザック(1880-1960)はフランスのクラリネット奏者、作曲家。トゥールーズ音楽院でフェリックス・パジェ、パリ音楽院でシリユ・ローズに師事した。この録音は作曲家ニールセン臨席のもとで行われた。二箇所に登場するカデンツァは作曲家カユザックの面目躍たる演奏をくりひろげている。指揮者のヨーン・フランドセン(1918-1996)はコペンハーゲン王立アカデミーで学び、1946年から1980までデンマーク王立歌劇場管弦楽団の首席指揮者をつとめた。とくに作曲家ニールセンのスペシャリストとして知られ、1981年に「カール・ニールセン基金賞」を受賞した。

33CDR-3412
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(1)
ソナタ第1番ト短調 BWV 1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV 1002
ソナタ第2番イ短調 BWV 1003
ロルフ・シュレーダー(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA ML4743/4A
(1952年9月フランス、ギュンバッシュ、アルザス、パリッシュ教会録音)
ロルフ・シュレーダー(1901-)のカーヴド・ボウ(彎曲弓)による録音。カーヴド・ボウはアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)が1903年にその著書「ヨハン・セバスティアン・バッハ」の中で提唱した2本、3本、4本の弦を同時に弾くために考案された弓で、1933年にロルフ・シュレーダーの手で組み立てられた。これによってバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの複数弦を楽譜通り同時に鳴らすことが可能になり、ロルフ・シュレーダーは自らその手本として録音したものがこの2枚のLP。シュレーダーはこのバッハのみで他のヴァイオリン曲の録音は何もなく、詳しい経歴も不詳である。なおここに収録されているパルティータ第1番ではDoubleは1曲のみで、他のDouble 3曲は演奏されていない。

33CDR-3413
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(2)
パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV 1005
パルティータ第3番ホ長調 BWV 1006
ロルフ・シュレーダー(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA ML4744B/5(Set SL-189)
(1952年9月フランス、ギュンバッシュ、アルザス、パリッシュ教会録音)
ロルフ・シュレーダー(1901-)のカーヴド・ボウ(彎曲弓)による録音。カーヴド・ボウはアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)が1903年にその著書「ヨハン・セバスティアン・バッハ」の中で提唱した2本、3本、4本の弦を同時に弾くために考案された弓で、1933年にロルフ・シュレーダーの手で組み立てられた。これによってバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの複数弦を楽譜通り同時に鳴らすことが可能になり、ロルフ・シュレーダーは自らその手本として録音したものがこの2枚のLP。シュレーダーはこのバッハのみで他のヴァイオリン曲の録音は何もなく、詳しい経歴も不詳である。