2012年12月新譜 5点 発売中 ★DSD録音
LP復刻の33CDRシリーズが加わりました。従来の78CDR-部分が33CDR-に変わり、番号の部分は3000番台を通し番号で使用いたします。
78CDR-3409(機械式録音)
ジャック・ティボー、1905年フォノティピア&1916年パテ録音
ダンブロジオ:
(1)セレナード作品4 SERENADE, OP.4
(2)告白作品38-1 AVEU, OP.38-1
(3)メランコリー MELANCOLIE -
シューベルト:
蜜蜂 OP.13-9
サン=サーンス:
序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
(4)PART 1
(5)PART 2
ヴィエニャフスキ:
(6)華麗なるポロネーズ第2番イ長調作品21
フォーレ:
(7)子守歌作品16 BERCEUSE, OP.16
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・ダンブロジオ(ピアノ)(01-03)
フランソワ・リュールマン指揮管弦楽団((4)-(5))
ピアノ伴奏 PIANO accompaniment((6)-(7))
仏 FONOTIPIA XPh770((1)), 771((2)), 768((3))(1905年録音)
仏 PATHE 5588/9((4)-(5)), 5582((6)), 5580((7))(1916年録音)
ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀前半に活躍したフランスの大ヴァイオリニスト。ボルドー出身で1893年からパリ音楽院でマルタン・マルシック(1848-1924)に師事し、1896年に一等賞を得た。生活のためにカフェのコンセール・ルージュで弾いていたところを指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見いだされ楽員に採用された。そのときティボーの親友で後にパリ音楽院の教授になったジュール・ブーシュリ(1877-1962)もコロンヌの楽員になった。1905年のフォノティピア録音はティボーの初めてのレコードで、サラサーテ(1844-1908)やヴィルヘルミ(1845-1908)に学んだイタリアのヴァイオリニスト、ダンブロジオの作品を3曲弾いている。レーベルに記述はないがピアノはダンブロジオ自身が弾いているという説が強い。1905年はティボーがピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)とチェロのパブロ・カザルス(1876-1973)とトリオを成した年でもあった。1916年のパテ録音はこの社の縦振動盤(Hill
& Dale)で、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソはこの時代の録音には珍しいオーケスラ伴奏。指揮者のリュールマン(1868-1948)はベルギー生まれ。1905年からパリのオペラ・コミックの指揮者として活躍した。
78CDR-3410
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調作品20
パリ・プロムジカ八重奏団
アンリ・メルケル、ジョルジュ・アレ、R.ヴォラン、L.ガリ(ヴァイオリン)、
P.ラドユイ、A. ルポー(ヴィオラ)、アンドレ・ナヴァラ、
M. フレシュヴィユ(チェロ)
仏POLYDOR A.6280/1
(1948年6月11日パリ、サル・ショパン録音)
この録音は第2次世界大戦後、パリで活躍したプロ・ムジカ室内楽グループによるものでフランスの香り高き名演奏をくり広げている。ヴァイオリンのアンリ・メルケル(1897-1969)、チェロのアンドレ・ナヴァラ(1911-1988)はソリストとして活躍しパリ音楽院教授をつとめていた。このシリーズのベートーヴェン七重奏曲作20(78CDR-3263)にも二人は参加している。メルケルはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(78CDR-3020)、ラロのスペイン交響曲(78CDR-3107)、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番(78CDR-3166)が、ナヴァラはベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番(78CDR-3095)がこのシリーズで出ている。
78CDR-3411 
ニールセン:クラリネット協奏曲作品57(1910)
ルイ・カユザック(クラリネット)
ヨーン・フランドセン指揮
デンマーク王立歌劇場管弦楽団
デンマーク COLUMBIA LDX7000/2
(1947年11月3-4日録音)
ルイ・カユザック(1880-1960)はフランスのクラリネット奏者、作曲家。トゥールーズ音楽院でフェリックス・パジェ、パリ音楽院でシリユ・ローズに師事した。この録音は作曲家ニールセン臨席のもとで行われた。二箇所に登場するカデンツァは作曲家カユザックの面目躍たる演奏をくりひろげている。指揮者のヨーン・フランドセン(1918-1996)はコペンハーゲン王立アカデミーで学び、1946年から1980までデンマーク王立歌劇場管弦楽団の首席指揮者をつとめた。とくに作曲家ニールセンのスペシャリストとして知られ、1981年に「カール・ニールセン基金賞」を受賞した。
33CDR-3412 
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(1)
ソナタ第1番ト短調 BWV 1001
パルティータ第1番ロ短調 BWV 1002
ソナタ第2番イ短調 BWV 1003
ロルフ・シュレーダー(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA ML4743/4A
(1952年9月フランス、ギュンバッシュ、アルザス、パリッシュ教会録音)
ロルフ・シュレーダー(1901-)のカーヴド・ボウ(彎曲弓)による録音。カーヴド・ボウはアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)が1903年にその著書「ヨハン・セバスティアン・バッハ」の中で提唱した2本、3本、4本の弦を同時に弾くために考案された弓で、1933年にロルフ・シュレーダーの手で組み立てられた。これによってバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの複数弦を楽譜通り同時に鳴らすことが可能になり、ロルフ・シュレーダーは自らその手本として録音したものがこの2枚のLP。シュレーダーはこのバッハのみで他のヴァイオリン曲の録音は何もなく、詳しい経歴も不詳である。なおここに収録されているパルティータ第1番ではDoubleは1曲のみで、他のDouble
3曲は演奏されていない。
33CDR-3413 
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(2)
パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
ソナタ第3番ハ長調 BWV 1005
パルティータ第3番ホ長調 BWV 1006
ロルフ・シュレーダー(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA ML4744B/5(Set SL-189)
(1952年9月フランス、ギュンバッシュ、アルザス、パリッシュ教会録音)
ロルフ・シュレーダー(1901-)のカーヴド・ボウ(彎曲弓)による録音。カーヴド・ボウはアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)が1903年にその著書「ヨハン・セバスティアン・バッハ」の中で提唱した2本、3本、4本の弦を同時に弾くために考案された弓で、1933年にロルフ・シュレーダーの手で組み立てられた。これによってバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの複数弦を楽譜通り同時に鳴らすことが可能になり、ロルフ・シュレーダーは自らその手本として録音したものがこの2枚のLP。シュレーダーはこのバッハのみで他のヴァイオリン曲の録音は何もなく、詳しい経歴も不詳である。 |