2017年3月新譜 5点 発売中★DSD録音
33CDR-3664
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調作品8
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調作品94a
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
アルトゥール・バルサム(ピアノ)
米 MERCURY MG50319(Mono)
録音: 1959年12月7日(第1番)、12月8&10日(第2番)
ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリー生まれのヴァイオリン奏者。名教師イエノ・フバイ(1858-1937)に師事し13歳でデビューした。20世紀に活躍した最も偉大な音楽家の一人。この録音はシゲティが67歳の時のもの。同世代の作曲家プロコフィエフに強い共感を抱いた鬼気迫る演奏が聴ける。ピアノのアルトゥール・バルサム(1906-1994)はポーランド生まれ。ベルリン高等音楽院でアルトゥール・シュナーベル(1882-1951)に師事した。ナチスの台頭でアメリカに移住し、名伴奏者であると共にソリストとして活躍した。このシリーズでジョセフ・フックスのヴァイオリンによるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲(33CDR-3489/3490/3491
単売)が出ている。
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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219「トルコ風」
エリカ・モリーニ(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス指揮
ペルピニャン祝祭管弦楽団
米 COLUMBIA ML4565(Mono)
録音: 1951年7月13日ペルピニャン市民劇場
エリカ・モリーニ(1904-95)はオーストリア生まれの女流ヴァイオリニスト。8歳でウィーン音楽院に入学を許され、オタカル・シェフチーク(1852-1934)に師事した。1916年にアルトゥール・ニキシュ(1855-1922)指揮ゲヴァントハウス管弦楽団と共演してデビューした。1938年にアメリカに移住し1976年に引退するまで第一線で活躍した。彼女はハイフェッツも一目置く技巧家だったことはあまり知られていない。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペインのカタルーニャ地方の町エル・ペドレル生まれ。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。第2次世界大戦後、南仏プラドに隠遁していたカザルスに、友人でヴァイオリン奏者のアレクサンダー・シュナイダーが室内音楽祭を開くことを提案してカザルスは受け入れた。この録音は音楽祭2年目にプラドの近くの町ペルピニャンでのライヴ録音。モリーニの音楽祭登場はこの年だけだった。
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バルトーク:コントラスト(ヴァイオリン、クラリネット&ピアノのための)
ベラ・バルトーク(ピアノ)
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ベニー・グッドマン(クラリネット)
米 COLUMBIA 70362/3D(Set X-178)
録音:1940年5月13-14日ニューヨーク、World Broadcasting Studios
作曲者バルトークとヴァイオリニトのヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリー生まれの同胞。ジャズ・クラリネットのベニー・グッドマン(1909-1986)がシゲティに会った時(1938年)二人にバルトークのピアノを加えた三人で共演できる曲が書けないだろうかと、シゲティを通してバルトークに作曲の打診して出来上がったのがこの曲。作品にはハンガリーとルーマニアのさまざまな民俗舞曲の要素が組み込まれ、さらにジャズの香りも盛り込まれている。3人の巨匠が繰り広げるスリリングが演奏が聞きどころ。グッドマンはこのシリーズでモーツァルト:クラリネット五重奏曲(78CDR-3661)、ベニー・グッドマンとペギー・リー(78CDR-35389),ベニー・グッドマン・ウィズ・チャーリー・クリスチャン(78CDR-3579)が出ている。
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フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 作品15
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
ジョゼフ・カルヴェ(ヴァイオリン)
レオン・パスカル(ヴィオラ)
ポール・マ(チェロ) 米 COLUMBIA 68524/7-D (仏COLUMBIA LFX380/383と同一録音)
録音: 1935年5月7-8日、パリ、アルベール・スタジオ録音
ピアノのロベール・カザドシュ(1889-1972)はパリの音楽一族の生まれ。パリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事し、1913年に一等賞を1920年にディエメール賞を得た。1921年にピアニストのガブリエル・ロートと結婚、二人は四手、2台ピアノでしばしば共演した。1935年からフォンテーヌ・ブローのアメリカ音楽院で教鞭をとった。その後アメリカに移住したが戦後フランスに戻った。ヴァイオリンのジョゼフ・カルヴェ(1897-1984)は1919年に弦楽四重奏団を組織し、ヴィオラのレオン・パスカルとチェロのポール・マはカルヴェ四重奏団のメンバー。フォーレのピアノ四重奏曲第1番はこのシリーズでシャイエ=リシェ四重奏団(78CDR-3167)とアンリ・メルケル夫妻にタンロックのピアノによる(78CDR-3441)が出ている。
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ショパン:
ワルツ第3番イ短調作品34-2
ワルツ第6番変ニ長調作品64-1「小犬のワルツ」
ワルツ第12番ヘ短調作品70-2
ワルツ第2番変イ長調作品34-1「華麗なるワルツ」
ワルツ第7番嬰ハ短調作品64-2
ワルツ第5番変イ長調作品42
ワルツ第1番変ホ長調作品18「華麗なる大ワルツ」
エチュードホ短調作品25-5
エチュードヘ短調作品25-2
エチュードヘ長調作品25-3
フォーレ:
ヴァルス・カプリス第3番変ト長調作品59(1)
ヴァルス・カプリス第3番変ト長調作品59(2)
野邊地瓜丸(勝久)(ピアノ)
日本コロムビア G38/40, B325, B322
発売: 1950年(G38/40)、1953年(B325 & B322)
野邊地瓜丸(1910-1966)(後に勝久に改名)は1926年16歳でフランスに留学、エコル・ノルマルでラザール・レヴィ(1882-1964)に師事し、アルフレッド・コルトー(1877-1963)にも多大な影響を受けた。1930年に帰国後ソリストとして活躍、ショパンやフランスの作品を得意とした。1946年26歳で東京藝術大学音楽学部の教授に就任した。ここに収録したショパンのワルツ集は1950年に発売されたもの。ショパンのエチュード3曲とフォーレのヴァルス・カプリスは野邊地勝久とレーベルに記されている。戦後の物資が不足していた時代のSPレコードのため音が良くないが、フランス仕込みの演奏は堂に入って素晴らしい。野邊地はこのシリーズでヴァイオリンの巌本真理との二重奏でルクー:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3486)が出ている。 |