2023年1月新譜 3点 発売中★DSD録音
78CDR-3893
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV1052
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
フリッツ・シュティードリー指揮
ニュー・フレンズ・オブ・ミュージック管弦楽団
米 COLUMBIA 11379/81-D
1940年4月24日ニューヨーク、リーダークランツ・ホール録音
J.S.バッハのチェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV1052の原曲。ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリーのブダペスト生まれ。ブダペスト音楽院でイェノ・フバイ(1850-1937)に師事した。1905年、13歳でベルリン・デビュー、大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)に認められた。1917年から24年にスイスのジュネーヴ音楽院で教え、1940年にアメリカに移住した。指揮者のフリッツ・シュティードリー(1883-1968)はウィーン生まれ。ウィーン大学で法学を学んでいた時、グスタフ・マーラー(1860-1911)に楽才を見いだされマーラーの助手としてウィーン宮廷歌劇場より任命された。1933年ヒトラーへの反撥からドイツを去り、1934年から37年までレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者をつとめた。1937年にアメリカに移住し、ニューヨークのニュー・フレンズ・オブ・ミュージック管弦楽団の指揮者になった。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP
78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。
78CDR-3894
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
レナー弦楽四重奏団
イェノ・レナー(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・スミロヴィッツ(第2ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
英 COLUMBIA L 1918/20
1926年11月29日ロンドン、ウィグモア・ホール録音
レナー弦楽四重奏団は1918年にハンガリーのブダペストで結成された。メンバー全員がブダペスト音楽院出身。リーダーのイェネ・レナー(1894-1948)、第2ヴァイオリンのヨーゼフ・スミロヴィッツとヴィオラのシャーンドル・ロートがイェネ・フバイ(1858-1937)の弟子、チェロのイムレ・ハルトマンがダヴィド・ポッパー(1843-1913)に師事した。4人はブダペスト・オペラの楽員だったが、1918年のハンガリー革命を機に弦楽四重奏団を結成した。2年に渡って田舎の村にこもって練習を積んだ後、1920年にウィーンでデビューした。そこに居合わせた作曲家のラヴェル(1875-1937)が演奏に感動し、彼らをパリに招いた。公演はセンセーショナルな成功を収めた。その後1922年にロンドン、1929年にアメリカにデビューした。1927年のベートーヴェン没後100年を記念して16曲の弦楽四重奏曲中11曲(SPレコード40枚)をイギリス・コロンビアに録音した。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP
78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。
78CDR-3895
リカルド・ビネスの芸術
(1)グラナダ(アルベニス)
Fr. COLUMBIA LFX 73b (WLX 1416-1) (Recorded 17 June 1930, Paris)
(2)a.メリーゴーランドのオルガン
b. 軽業師のポルカ(マヌエル・ブランカフォルト)
Fr. COLUMBIA LFX 73a (WLX 1146-1) (Recorded 4 November 1929, Paris)
(3)グラナダの夕べ(ドビュッシー)
Fr. COLUMBIA D 15245b (WLX 1150) (Recorded 7 November 1929, Paris)
(4)朱色の塔 (アルベニス)
Fr. COLUMBIA D 15245a (WLX 1147) (Recorded 4 November 1929, Paris)
(5)ムルシアの庭園で(トゥリーナ)
Fr. COLUMBIA LF 12a (WL 1888) (Recorded 13 November 1929, Paris)
(6)ミラマール(トゥリーナ)
Fr. COLUMBIA LF 12b (WL 1889) (Recorded 13 November 1929, Paris)
(7)オリエンタル(アルベニス)
Fr. COLUMBIA LF 42a (WL 2330-1) (Recorded 6 June 1930, Paris)
(8)セギディーリャ(アルベニス)
Fr. COLUMBIA LF 42b (WL 2331-1) (Recorded 6 June 1930, Paris)
(9)アルベニスのタンゴ
U.K. HMV DA 4885a (OLA 1208-1□) (Recorded 22 July 1936, Paris)
(10)スペインのセレナーデ(アルベニス)
U.K. HMV DA 4885b (OLA 1209-1□) (Recorded 22 July 1936, Paris)
リカルド・ビネス(ピアノ)
リカルド・ビネス(1875-1943)はスペインのピアニスト。その昔フランス語読みでヴィーニェスと呼ばれていた。1885年にバルセロナ音楽院に入学し、1887年にピアノ賞を受賞、その後パリに移住し、パリ音楽院でシャルル・ウィルフリッド・ド・ベリオにピアノを、作曲と和声をバンジャマン・ゴダールとアルベール・ラヴィニャックに師事した。1895年サル・プレイエルでデビュー。その後、ロシア、ヨーロッパと南米諸国にツアー、1931年から1935年までアルゼンチンに住み、1936年にパリに戻った。レパートリーは古典作品に加えて、フランス、スペイン、ロシアの作曲家のピアノ曲をレコード録音し、SPレコード時代から人気があった。あらえびす著「名曲決定盤」にも登場していた。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP
78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。 |
2023年2月新譜 3点 発売中★DSD録音
78CDR-3896
アンリ・マルトーの芸術
カルメン幻想曲(ビゼー=サラサーテ編)
独 HMV EH 104A(Recoreded 12 December 1927, Berlin)
メヌット(ボッケリーニ=マルトー編)
独 ELECTROLA EH 244A(Recorded 6 November 1928, Berlin)
悲しいアダージョ(ゴダール=マルトー編)
独 ELECTROLA EH 244B(Recorded 5 November 1928, Berlin)
ハンガリー舞曲第6番(ブラームス=ヨアヒム編)
独 ELECTROLA EH 248A(Recorded 6 November 1928, Berlin)
ハバネラ(サラサーテ)
独 ELECTROLA EH 248B(Recorded 6 November 1928, Berlin)
G線上のアリア(J.S.バッハ=ヴィルヘルミ編)
独 HMV EH 397A(Recorded June 1930, Berlin)
セレナード(シューベルト=マルトー編)
独 HMV EH 397B(Recorded June 1930, Berlin)
カルメン幻想曲(ビゼー=サラサーテ編)
独 HMV EH 413A(Recorded 5 November 1928, Berlin)
独 HMV EH 413B(Recorded June 1930, Berlin)
アンリ・マルトー(ヴァイオリン)
パンチョ・ウラディゲロフ(ピアノ)
クレメンス・シュマルシュティヒ(ピアノ)
アンリ・マルトー(1874-1934)はフランスのランス生まれのヴァイオリニスト、作曲家。パリ音楽院でジュール・ガルサン(1830-1896)に師事、1892年に一等賞を得た。その後スイスのジュネーヴ音楽院、ベルリンの高等音楽院で教鞭をとったが、第一次世界大戦中に母国フランスと滞在地のドイツの両国からスパイ容疑がかけられたためスウェーデンに逃れ、1915年に市民権を得た。1999年にアンリ・マルトー国際ヴァイオリン・コンクールが開催された。マルトーのSP盤は製造国がイギリスであっても、発売国がドイツだったため流通量が少なくSPレコード時代から入手が困難だった。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP 78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。
78CDR-3897
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲変ロ長調作品133「大フーガ」
レナー弦楽四重奏団
イェノ・レナー(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・スミロヴィッツ(第2ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
英 COLUMBIA LX 103/4
1930年2月19日録音
レナー弦楽四重奏団は1918年にハンガリーのブダペストで結成された。メンバー全員がブダペスト音楽院出身。リーダーのイェノ・レナー(1894-1948)、第2ヴァイオリンのヨーゼフ・スミロヴィッツとヴィオラのシャーンドル・ロートがイェノ・フバイ(1858-1937)の弟子、チェロのイムレ・ハルトマンがダヴィド・ポッパー(1843-1913)に師事した。4人はブダペスト・オペラの楽員だったが、1918年のハンガリー革命を機に弦楽四重奏団を結成した。2年間、田舎の村にこもって練習を積んだ後、1920年にウィーンでデビューした。そこに居合わせた作曲家のラヴェル(1875-1937)が演奏に感動し、彼らをパリに招いた。公演はセンセーショナルの成功を収めた。1927年のベートーヴェン没後100年を記念して16曲の弦楽四重奏曲中11曲(SPレコード40枚)をイギリス・コロンビアに録音した。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP 78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。
78CDR-3898
プーランク:オーバード(ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲)
フランシス・プーランク(ピアノ)
ワルテル・ストララム指揮
コンセール・ストララム
仏 COLUMBIA LF 33/35
1930年1月20&22日パリ、シャンゼリゼ劇場録音
フランシス・プーランク(1899-1963)はスペイン出身のリカルド・ビネス(1875-1943)にピアノを、作曲はシャルル・ケクラン(1867-1950)に学んだ。フランス「6人組」の一人としてエリック・サティ(1866-1925)やモーリス・ラヴェル(1872-1937)から影響をうけ、フランス風エスプリに富んだ作品を残した。プーランクのピアノの師ビネスの演奏は「リカルド・ビネスの芸術」(78CDR-3895)で聞ける。この曲はプーランクが1929年に作曲した舞踏を伴う鍵盤楽器のために作曲した5曲の協奏曲の第2作目にあたる。作曲者自身のピアノで初演された。バレエのあらすじは、森に住む、純潔と貞節の女神ディアーヌ(ギリシャ神話のアルテミス、ローマ神話のディアナ)は自らの定めた神の掟によって恋をすることができず、夜明けのたびに悲しい思いをするという幻想的な筋書き。指揮者のワルテル・ストララム(1876-1933)は1926年にパリのオーケストラの中から名手を募り、コンセール・ストララムを結成した。1928年にラヴェルの「ボレロ」の初演の指揮をした。
復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP 78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。 |
2023年3月新譜 3点 3月下旬発売予定★DSD録音
33CDR-3899
「アンダンテ・カンタービレ〜巌本真理弦楽四重奏団」
チャイコフスキー:
(1)アンダンテ・カンタービレ
(2)秋の歌〜「四季」より
(3)瞑想曲ニ短調〜「なつかしい土地の思い出」より
(4)メロディ変ホ長調〜「なつかしい土地の思い出」より
巌本真理弦楽四重奏団(1)
巌本真理(第1ヴァイオリン)、友田啓明(第2ヴァイオリン)
北爪規世(ヴィオラ)、黒沼俊夫(チェロ)
巌本真理(ヴァイオリン)、黒沼俊夫(チェロ)、坪田昭三(ピアノ)(2)
巌本真理(ヴァイオリン)、坪田昭三(ピアノ)(3)(4)
日Toshiba Records JCO-1040(Mono) (LP特有のパチ・ノイズがあります)
(1959年頃録音)
正式には1964年にデビューした巌本真理弦楽四重奏団の演奏(1)が聴ける。巌本真理(1926-1979)は東京生まれ。6歳から高名なヴァイオリン教師の小野アンナ(1898-1979)に師事した。1937年12歳の時、第6回日本音楽コンクールで第1位。1939年にデビュー・リサイタルを開いた。1948年から音楽学校(現東京藝術大学音楽学部)の教授を務めた後、1951年に渡米し、ジュリアード音楽院でルイ・パーシンガー(1887-1967)、ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に師事し、ニューヨークのタウン・ホールでリサイタルを開いた。帰国後ソロ奏者として積極的に活躍する一方、1964年に巌本真理弦楽四重奏団を結成した。この録音は創立間もない東芝電気のレコード部門で録音されたもの。
巌本真理はこのシリーズでJ.S.バッハ:シャコンヌ(78CDR-3200)、G線上のアリア(33CDR-3469)、アヴェ・マリア(33CDR-3470)、ベートーヴェンのロマンス(33CDR-3479)、ルクー:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3486)が出ている。
復刻には今秋発売予定のダイレクト・カップルMC型カートリッジとKORGのDS-DAC-10R録音機を使用した。
33CDR-3900
「ミシェル・ブシノ・ヴァイオリン・リサイタル」
コレッリの主題による変奏曲(タルティーニ=クライスラー編)
アンダンティーノ(マルティーニ)
奇想曲第13番(パガニーニ)
奇想曲第9番「狩り」(パガニーニ)
アヴェ・マリア (シューベルト=ヴィルヘルミ編)
マズルカ(イザイ)
ポロネーズ ニ長調(ヴィニャフスキ)
踊る人形(ポルディーニ=クライスラー編)
子守歌(フォーレ)
ツィィガーヌ(ラヴェル)
ミシェル・ブシノ(ヴァイオリン)
ジュヌヴィエーヴ・デフレヌ(ピアノ)
仏Disques Festival JON 100.027(Mono)
1955年頃パリ録音
パリ音楽院ヴァイオリン科の名教授ジュール・ブーシュリ(1878-1962)に師事したミシェル・ブシノ(1929-)はボルドー生まれ。1943年に一等賞を得て卒業。1953年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で入賞。このコンクールの審査員の一人だったダヴィド・オイストラフ(1908-1974)がソ連政府を説得しブシノを助手にした。その後ブシノはベルギーのクイーン・エリザベス音楽コンクールでも入賞した。ブシノはフランス国立管弦楽団に席を置き、ジョルジュ・プレートル指揮のサン=サーンス「死の舞踏」の中でソロを聴くことができる。本シリーズでヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番(78CDR-3029)が出ている。
復刻には今秋発売予定のダイレクト・カップルMC型カートリッジとKORGのDS-DAC-10R録音機を使用した。
33CDR-3901
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」(和声と創意への試み作品8)
ジュリアン・オレフスキー(ヴァイオリン)
ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ヴァイオリンのジュリアン・オレフスキー(1926-1985)はドイツ生まれ。1935年に家族とともにアルゼンチンのブエノスアイレスに移住、ヴァイオリニストとして研鑽を積んだ。1947年にアメリカに移り、1949年にニューヨークのタウン・ホールでデビュー、1950年にカーネギー・ホールで4回のリサイタルを行った。1959年には来日したこともある。演奏家として活躍すると同時にマサチューセッツ大学で後進の指導にあたった。59歳の時に心臓麻痺で他界した。指揮者のヘルマン・シェルヘン(1891-1966)はドイツ出身。1951年以降ウィーンに設立された新興レコード会社WESTMINSTERで多くのレコーディングを行った。バロック、古典派から当時の現代音楽まで広いレパートリを誇った。
復刻には今秋発売予定のダイレクト・カップルMC型カートリッジとKORGのDS-DAC-10R録音機を使用した。 |