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★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

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第4回発売 10タイトル

78CDR-1030
ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調 G.482
パブロ・カザルス(チェロ)
サー・ランドン・ロナルド指揮 ロンドン交響楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB3056/8)
(1936年11月29日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
パブロ・カザルス(1876-1973)が HIS MASTER'S VOICE で初めてのソロ協奏曲録音である。録音はJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第2番と第3番(78CDR-1004)の6日後に行われた。録音時カザルスは60歳。指揮者のサー・ランドン・ロナルド(1873-1938)はイギリス指揮界の長老で、コルトーやクライスラーの協奏曲録音も務めたベテラン。録音当時63歳だった。

78CDR-1031
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
(カデンツァ:G.エネスコ)
ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
ジュール・ブーシュリ指揮 管弦楽団
仏 PATHE PAT127/9
(1937年6月3-4日パリ録音)
ドゥニーズ・ソリアーノ(1916-2006)はパリ音楽院の名ヴァイオリン教授ジュ
ール・ブーシュリ(1878-1962)に師事したカイロに生まれたフランスの女流
ヴァイオリニスト。1932年16歳でパリ音楽院の一等賞を得た。1934年にはピ
アノのマグダ・タリアフェロと録音したフォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
がディスク大賞を受賞した。ソリアーノはソリストとしての活動の傍ら、ブ
ーシュリ教授の片腕として後進の指導にあたった。ソリアーノは2006年3月5日
パリの病院で90歳の生涯を閉じた。この録音は師のブーシュリが愛弟子のた
めに指揮棒を取った唯一の録音。ヴァイオリニストとしてのブーシュリは機
械式録音時代に録音はあるが、電気録音になってからは録音をしなかった。
ソリアーノはモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
(78CDR-1027)をピアニストのタリアフェロと録音している。


78CDR-1032
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
シャルル・ミュンシュ指揮 パリ音楽院管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB3885/6)
(1939年5月12日パリ、アルベール・スタジオ録音)
モーリス・ラヴェル(1875-1937)は第1次世界大戦(1914-1918)で負傷し右手を失ったオーストリアのピアニスト、パウル・ヴィットゲンシュタイン(1887-1961)の依頼で「左手のためのピアノ協奏曲ニ長調」を作曲した。初演はヴィットゲンシュタインのソロ、ロベルト・ヘーガー(1886-1978)指揮で1931年ウィーンで行われた。ヴィットゲンシュタインは力量不足で楽譜通りに弾ききれず勝手に手を加えて演奏した上にピアノがあまりにも難技巧のため音楽性がないと曲を非難した。そのため以降このピアニストとラヴェルの仲は険悪となった。楽譜通りの初演は1933年にジャック・フェヴリエ(1900-1979)によってパリで行われた。アルフレッド・コルトー(1877-1962)の演奏は、彼のあらゆる録音の中の最高傑作ではなかろうか。この曲はSP時代にコルトーを含めて3種類の録音があり、そのいずれもシャルル・ミュンシュ(1891-1968)が指揮をしていた。録音時コルトーは62歳だった。

78CDR-1033
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調作品12-1
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調作品12-2
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調作品12-3
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
フランツ・ルップ(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB2554/60
(1935年4月2日=第1番,4月3日=第2番,4月3-4日=第3番ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
フリッツ・クライスラー(1875-1962)はウィーン生まれの20世紀最高のヴァイオリニスト。1935年と1936年にベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全10曲をSPレコード27枚に録音し、HIS MASTER'S VOICEは "ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ協会" としてアルバム4巻で発売した。この第1番から第3番は第1巻にあたる。この録音時クライスラーは60歳だった。第2巻は第4番、第5番「春」、第8番(78CDR-1014) 、第3巻は第7番、第9番「クロイツェル」(78CDR-1002) 、第4巻は第6番、第10番(78CDR-1025)で発売されている。

78CDR-1034
フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エウィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミユ・ドゥロベール(チェロ)
日本コロムビア J8242/6
(1928年10月パリ録音)
カペー弦楽四重奏団の最後の録音。この録音の数週間後リーダーのリュシアン・カペー(1876-1928)が急逝したのだった。享年52歳。カペー弦楽四重奏団は1893年に結成された。途中メンバーの交代があったが、1927年と1928年にフランス・コロンビアに録音した時は1919年以来のメンバーであった。ピアノのマルセル・シャンピ(1891-1980)はパリ生まれ。パリ音楽院でルイ・ディエメに師事し、1909年に一等賞を得て、1941年から1961年でパリ音楽院の教授の地位にあった。弟子には、イヴォンヌ・ロリオ、エリック・ハイドシェック、セシル・ウーセなどがいる。

78CDR-1035
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第 4番ニ長調作品1-13
1 第1楽章 (4:03) 50187-DA (W98617-5)
2 第2楽章 (2:49) 50187-DB (W98618-2)
3 第3楽章 (4:21) 50188-DA (W98619-5)
4 第4楽章 (2:34) 50188-DB (W98620-2)
ジョルジュ・エネスコ (ヴァイオリン)
サンフォード・シュルッセル (ピアノ)
米 COLUMBIA 50187-D/8-D
(1929年ニューヨーク録音)
ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、作曲家の全能音楽家だったエネスコ(1881-1955)が1929年にアメリカ・コロンビアに録音した電気録音6枚の中の一曲である。全霊精根を傾けてひたすら弾くこのアーティストのベストフォームで、ヴァイオリン・レコードの最高峰といえる。録音時エネスコは48歳だった。復刻にはアメリカ・コロンビアの初版ブルー・シェラック盤を使用した。第3楽章と第4楽章の前半で周期ノイズが出るのをご容赦願いたい。

78CDR-1036
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330(300h)
モーツァルト:ロマンス変イ長調 K.Anh.205
エトヴィン・フィッシャー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB3424/5)
(1937年3月6日=K.330,1938年3月8日=K.Anh.205
ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
エトウィン・フィッシャー(1886-1960)はスイスのピアニスト。バーゼルの音楽院で学んだ後ベルリンに出て、リストの高弟マルティン・クラウゼについた。1930年にベルリン高等音楽院の教授に就任し、演奏家としても活躍した。1942年にスイスに戻りソロ活動に加え、ヴァイオリンのクーレンカンプ(後にヴォルフガング・シュナイダーハン) 、チェロのマイナルディとフィッシャー・トリオを結成した。弟子にアルフレッド・ブレデル、パウル・バドゥーラ=スコダ、レーヌ・ジアノーリらがいる。このモーツァルトはフィッシャーが51歳の時の録音。

78CDR-1037
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調 K.376(374d)
ユーディ・メニューイン (ヴァイオリン)
ヘフツィバ・メニューイン (ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB3552/3)
(1938年3月29日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
ユーディ・メニューイン(1916-1999)は6歳の時、サンフランシスコ交響楽団でラロのスペイン交響曲を弾いてデビューし、神童と騒がれた。その後パリでジョルジュ・エネスコ(1881-1955)、ドイツでアドルフ・ブッシュ(1891-1952)の指導を受けた。このソナタはメニューインが22歳の録音。他に17歳の時に録音したヴァイオリン・ソナタイ長調 K.526(78CDR-1026) もある。ヘフツィバ・メニューイン(1920-1980)は4歳年下の妹で1933年以降しばしば兄と共演した。

78CDR-1038
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第33番ヘ長調 K.377 (374e)
アドルフ・ブッシュ (ヴァイオリン)
ルドルフ・ゼルキン (ピアノ)
米 VICTOR 15176/7
(原録音: 英 HIS MASTER'S VOICE DB3373/4)
(1937年10月9日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツのヴァイオリニスト。1922年以後ピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とデュオを組んで活躍した。1935年ゼルキンはブッシュの娘イレーネと結婚したが、ゼルキンはナチのユダヤ人迫害を避けアメリカに移住した。ブッシュもまたドイツを去りスイスに在住、その後アメリカに定住した。この録音はブッシュが46歳、ゼルキンが34歳の時のもの。70年前のドイツではどのようなモーツァルト演奏が行われていたかの良き例。

78CDR-1039
ルクー:ピアノ四重奏曲 (未完)
1 第1楽章 (1) (4:40) 516.555A (2217 1/2 BMP)
2 第1楽章 (2) (4:28) 516.555B (2218 1/2 BMP)
3 第1楽章 (3) (4:22) 516.556A (2219 BMP)
4 第1楽章 (4)−
第2楽章 (1) (4:07) 516.556B (2220 1/2 BMP)
5 第2楽章 (2) (4:43) 516.557A (2221 1/2 BMP)
6 第2楽章 (3) (4:12) 516.557B (2222 1/2 BMP)
シャルル・ファン・ランケル(ピアノ)
アンリ・コック(ヴァイオリン)
ジャン・ロジステル(ヴィオラ)
リド・ロジステル(チェロ)
仏 POLYDOR 516.555/7
(1933年1-5月録音)
24歳の生涯を閉じたギヨーム・ルクー(1870-1894)未完のピアノ四重奏曲をルクーのヴァイオリン・ソナタト長調を録音したヴァイオリンのアンリ・コック(1903-1969)とピアノのシャルル・ファン・ランケルにヴィオラのジャン・ロジステル(1879-1964)とチェロのリド・ロジステルが加わっての演奏である。これら4人の音楽家はベルギーのリエージュで活躍した。長老格のジャン・ロジステルはストコフスキー時代のフィラデルフィア管弦楽団の首席ヴィオラを務めたこともある。第2楽章をルクーに代わって師のヴァンサン・ダンディ(1851-1931)が補筆したこのピアノ四重奏曲は、ヴァイオリン・ソナタト長調と同じくベルギーの大ヴァイオリニスト、ウジェ−ヌ・イザイ(1858-1931)が作曲委嘱した作品だった。コックとランケルによるヴァイオリン・ソナタト長調は78CDR-1005で発売されている。