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★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

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第11回以降発売分 78CDR-1100〜1111

この音源はすでに78CDR-1004で、HIS MASTER'S VOICEの盤を使用して復刻済みですが、今回はアメリカRCA VICTOR盤を使用して復刻を行ないました。SPレコードは後のテープ録音と違って、各国のマスターの音質は基本的に違いはありませんが、主に盤の材質によって音質が大きく変わっています。各国の盤の優劣が論じられる事もありますが、ここは2枚の音質の違いを実際にお楽しみいただければと思います。

★アメリカRCA VICTOR盤からの新復刻
78CDR-1100
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
パブロ・カザルス(チェロ)
米 RCA VICTOR 16015/16020 (Set DM 611)
(1936年11月23日ロンドン, アビー・ロード第3スタジオ録音)
パブロ・カザルス(1876-1973)のJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲は2曲ずつ録音された。この第2番と第3番はアルバムの第1巻として発売された。この2曲だけがアビー・ロードでの録音。他の4曲は1938年と1939年に録音された。この2曲を聴くとLP初期のシュタルケルによるコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ(Period)が血の通わない録音にきこえる。それほどカザルスのこの2曲は生々しく迫ってくる。1930年の半ばにしてEMIの録音技術は完成していた。ノイズの少ない米RCA VICTOR盤からの復刻。英 HIS MASTER'S VOICE盤からの復刻は78CDR-1004で出ている。
2007年10月新譜のカザルス無伴奏バッハのアメリカ盤に続いて、今月は多くの方のリクエストをいただいておりました、ティーボー、カザルス、コルトーのブラームス:二重協奏曲を発売いたします。これまでの復刻盤では聴かれなかった生々しい音楽がお聴きいただけると思います。
78CDR-1101
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための複協奏曲イ短調作品102
ジャック・ティボー (ヴァイオリン)
パブロ・カザルス (チェロ)
アルフレッド・コルトー指揮
バルセロナ・パブロ・カザルス管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB1311/4
(1929年 5月10-11 日バルセロナ、オリンピア劇場録音)
アルフレッド・コルトー (1877-1962)、ジャック・ティボー (1880-1953)、
パブロ・カザルス (1876-1973)の壮年期の3人が一同に会した最後の録音。
ここではコルトーが指揮者を務めている。香り立つロマンが横溢して、タイ
ムカプセルが80年前の世界に導いてくれる。
★これまで、室内楽・協奏曲など独奏楽器の魅力ある復刻に力を注いできた当店の企画ですが、今月は当初から要望を頂いていた交響曲を3点発売いたします。当店の企画は、新 忠篤氏が行なっていた「SPレコード生演奏」の生々しい音の体験を自宅で再現できないかというのがテーマとしてあり、どちらかと言うと演奏者・特に独奏者の息遣いや演奏の空気感の再現に優れているとの評価を頂いていまいりましたが、今回の交響曲の復刻も基本的にはこれまでと同様の音の傾向で行ないました。若い時期のセルの後年と変わらないきっちりとオーケストラまとめる手腕と同時に、従来のイメージ以上にしなやかで歌心も聴き取れる復刻になっていると思います。またこれまでの一般的なSP復刻盤のように中低域の量感を持たせていないため、盤のキズによるノイズや針を通す事による溝の傷みから生じる歪も、かなり目立って聞こえる場合がありますが、この企画は音の鮮度を最優先とするポリシーから、ノイズを聞こえづらくしたり取り除いたりと言った処理は、これまで同様一切行っておりません。

78CDR-1102
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA BD7666/71
(1943年3月31-4月1日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)による唯一正規録音の「英雄」。
第2次世界大戦の真っ只中、ヒトラーの統制下のベルリンで行われた録音。クナッパーツブッシュはベルリン・フィルと1942年からエレクトローラ(EMI)に録音を始めた。そしてこの「英雄」れがベルリン・フィルの戦前最後の商業録音になった。このレコードは戦中のためプレス枚数が極めて少なく、現在SP盤を見ることは滅多にない。この時期のベルリン・フィルはフルトヴェングラーやヨッフムが指揮して帝国放送局(RRG)に録音を行っていた。それらはLP時代になってウラニアやメロディア、VOX等から発売された。

78CDR-1103
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA BD4609/14
(1938年10月25-27日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)がEMIに録音した正規録音。正規録音とは指揮者自身がレコードとして承認したもので、放送録音など指揮者が生前レコードになることを許可しなかった演奏とは違うものをさす。今回の復刻はオーケストラの細部を克明に彫りだすことに努めたことで、演奏の感動がまた新たになるだろう。

78CDR-1104
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
ジョージ・セル指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
米RCA VICTOR 12259/63 (Set: AM469)
(英 HIS MASTER'S VOICE C2949/53と同一録音)
(1937年10月30日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
指揮者のジョージ・セル(1897-1970)はハンガリー生まれ。ウィーンとライプツィヒ学んだ。10歳の時にピアニストとしてウィーン交響楽団の演奏会でデビュー、17歳でベルリン・フィルを指揮した。リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)のアシスタントを務めたこともある。1930年から36年にはチェコ・フィルの音楽監督、1942年から46年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指揮者だった。1946年にアメリカ市民となり、46年から70年までクリーヴランド管弦楽団の音楽監督の地位にあった。この録音はカザルスをソリストに迎えたドヴォルザーク:チェロ協奏曲(78CDR-1060) の半年後、チェコ・フィルがヨーロッパツアーした際にアビー・ロードで録音された。

78CDR-1105
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
レオ・ブレッヒ指揮
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
独 ELECTROLA BD1120/24
(1927年11月21,23,25日ベルリン、ジングアカデミー録音)
フリッツ・クライスラー(1875-1962)は電気録音最初期の1926/7年にベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を指揮者レオ・ブレッヒとベルリンでHIS MASTER'S VOICEに録音した。このブラームスがベートーヴェン、メンデルスゾーンより1年遅かったため前2作品より優れた音質の録音になっている。クライスラーは1936年に3大協奏曲をロンドンで再録音した。これらはすべて78CDR シリーズで復刻されている。50歳代初頭のクライスラーと60歳代の入ってからの演奏を聴きくらべるのも面白い。

78CDR-1106
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110
エトヴィン・フィッシャー (ピアノ)
独 ELECTROLA DB3707/8
(1938年ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)はスイスのピアニスト。バーゼル音楽院で学んだ後、ベルリンに出てリスト (1811-86)の高弟マルティン・クラウゼ(1853-1918)に師事した。1930年ベルリン高等音楽院の教授になり、一方演奏家としても活躍した。1942年スイスに戻り、ソロ活動に加えヴァイオリンのクーレンカンプ(1898-11948) 、後にヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-90)、チェロのマイナルディ(1897-1976)とフィッシャー・トリオを結成した。フィッシャーのベートーヴェンの演奏は同時代に活躍したバックハウス(1884-1969)やシュナーベル(1882-1951)には無い "心の内に燃えさかる感情の炎" が見える。

78CDR-1107
ラロ:スペイン交響曲作品21
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
ピエロ・コッポラ指揮コンセール・パドゥルー管弦楽団
仏 DISQUE GRAMOPHONE L-923/6
(1932年2月パリ録音)
アンリ・メルケル(1897-1969)はパリ・オペラ座の管弦楽団やコンセール・ラムルー管弦楽団の団員を務めた後、1927年にパリで独奏会を開いた。1929年からパリ音楽院管弦楽団のコンサート・マスターになり、その後ソリストとして独立した。このスペイン交響曲はSPレコード時代にカットされることが多かった第3楽章インテルメッツォが収録されている。指揮者のピエロ・コッポラ(1888-1977)はミラノ生まれ。フランスのDISQUE GRAMOPHONE社の専属指揮者を務め、主として協奏曲の録音で活躍した。大バス歌手フェオドール・シャリアピン(1873-1938)のアメリカ公演に乞われて随行したこともある。メルケルはこのシリーズでベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲(78CDR-1020)が出ている。

78CDR-1108
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第7番ニ長調 K.271a
ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
シャルル・ミュンシュ指揮管弦楽団
仏 Pathe PAT143/5
(1940年頃パリ録音)
ドゥニーズ・ソリアーノ(1916-2006)はパリ音楽院の名ヴァイオリン教授ジュール・ブーシュリ(1878-1962)に師事したカイロに生まのフランスの女流ヴァイオリニスト。1932年16歳でパリ音楽院の一等賞を得た。1936年にはピアノのマグダ・タリアフェロと録音したフォーレ: ヴァイオリン・ソナタ第1番がディスク大賞を受賞した。ソリアーノはソリストとしての活動の傍ら、ブーシュリ教授の片腕として後進の指導にあたり、後に結婚してブーシュリ夫人になった。ソリアーノは2006年3月5日パリの病院で90歳の生涯を閉じた。指揮者のシャルル・ミュンシュ(1891-1968)はストラスブール生まれのフランスの指揮者、録音当時パリ音楽院の指揮科の教授だった。モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第7番ニ長調 K.271a はモーツァルトが21歳の時に作曲されたと伝えられた曲だがオリジナル楽譜は存在せず、19世紀中頃に作成された筆写譜に基づいた楽譜が1927年に出版された。1932年に当時16歳だったユーディ・メニューイン(1916-1999)によって初録音されたが現在ではモーツァルトの作品ではない疑作に分類されている。ソリアーノの演奏はモーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216(指揮: ジュール・ブーシュリ)(78CDR-1031)とモーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454(ピアノ: マグダ・タリアフェロ)(78CDR-1027)が出ている。

78CDR-1109
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」
アレックス・スイェ(オルガン)
リュシアン・プティジャン&ドゥニーズ・エルブレシュト(ピアノ)
ピエロ・コッポラ指揮交響楽団
米 RCA VICTOR 13238/41(Set: DM100)
(仏 DISQUE GRAMOPHONE W1092/5と同一録音)
(1930年2月パリ録音)
その昔、このオルガンを聴きえた人は居たのだろうか。電気録音初期のこの曲の初レコードで、SPレコードながらオルガンが自然なバランスで録音されている。当時の蓄音機や電蓄などでは再生が難しかったと思われる。またこのディスクは作曲家サン=サーンス(1835-1921)の生前の演奏様式を知ることができる貴重な録音。ライブを彷彿させる熱気溢れる演奏。ピエロ・コッポラ(1888-1977)はミラノ生まれの指揮者で作曲家。フランスのDISQUE GRAMOPHONE 社の専属指揮者を務め、主として協奏曲の録音で活躍したほか、大バス歌手フェオドール・シャリアピン(1873-1938)のアメリカ公演に乞われて随行したこともある。

78CDR-1110
サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調作品75
アンドレ・パスカル(ヴァイオリン)
イシドール・フィリップ(ピアノ)
米 COLUMBIA P-71214/6D(仏Pathe PAT 15/7と同一録音)
(1935年頃パリ録音)
フランス近代ヴァイオリン・ソナタの名作フォーレの第1番(1877年作)やフランクのソナタ(1886年作)の間に埋もれている感のあるこのソナタはカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1885年に作曲した。ピアニストのイシドール・フィリップ(1863-1958)はハンガリー系のフランスのピアニストで、1883年パリ音楽院の一等賞を得てサン=サーンスにも師事した。1903年から1934年まで母校の教授を務め、門下に多くの名ピアニストを輩出した。ヴァイオリンのアンドレ・パスカル(1894- 没年不詳)はパリ音楽院に学び、パリ音楽院管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者、フォンテンブローのアメリカ音楽院の教授を務めた。この録音は作曲者サン=サーンスの生誕100年の年に、故人と縁の逢った演奏者によって録音された貴重なもの。この曲の世界初録音であった。

78CDR-1111
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
(カデンツァ: ヨアヒム)
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
サー・トーマス・ビーチャム指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
日本コロムビア J8445/7(原録音: 英COLUMBIA LX-386/8)
(1934年10月8日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はブダペスト生まれのヴァイオリニスト。ブダペスト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事し、13歳でデビューした。1907から1913年に英国に住みピアノのマイラ・ヘス(1890-1965)やフェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)らとのソナタ演奏から大きな音楽的影響を受け、その後ヨーロッパ大陸に戻り1917年から1924年スイスのジュネーヴ音楽院で教えた。第2次世界大戦前の1932年(昭和7年)と翌1933年(昭和8年)に来日した。その時日本コロムビアに録音もしている。このモーツァルトはシゲティの長い録音経歴で唯一のモーツァルト: ヴァイオリン協奏曲。トーマス・ビーチャム(1879-1961)は英国で最も尊敬された指揮者で1932年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を組織し、1947年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を作った。