【車買取ガリバー】高価買取ならガリバー


★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

ご注文は当店HPよりどうぞ

第11回以降発売分 78CDR-3249〜3258

2010年5月新譜 5点 5月下旬発売予定 ★DSD録音

78CDR-3254
モーツァルト:交響曲第25番ト短調 K.183
セルジュ・チェリビダッケ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(1948年4月9日&12月29日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)はルーマニア生まれ。ベルリンに学び、その地で第2次世界大戦の終戦を迎えた。当時ベルリン・フィルの常任指揮者だったヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)が大戦中のナチスとの関係をとがめられ謹慎生活に入った。後継の指揮者にレオ・ボルヒャルトが選ばれたが、ボルヒャルトが急死したため、後継者さがしのコンクールが開かれ応募したチェリビダッケが審査員全員一致で優勝。ボルヒャルトの死の6日後にベルリン・フィルの野外コンサートで指揮者デビューした。1947年のフルトヴェングラー復帰後も、ベルリン・フィルに留まっていが、1954年フルトヴェングラーの死後カラヤンがベルリン・フィルの首席指揮者になってから、イタリア、スウェーデンのオーケストラに客演した。1971年に南ドイツ放送交響楽団、1979年にミュンヘン・フィルの首席指揮者になった。この録音はチェリビダッケが36歳の時の英デッカ社に正規に録音したもの。第1楽章と第2楽章は1948年4月に行われた録音セッションの結果に満足せず、同年の12月の再セッションでOKを出している。同じ時期にデッカにはチャイコフスキー:交響曲第5番と胡桃割り人形組曲の2曲があった。いずれもSPレコード末期のffrr録音。

78CDR-3255
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
ブッシュ室内合奏団
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
マルセル・モイーズ(第1フルート)
ルイ・モイーズ(第2フルート)
蘭COLUMBIA LX441/2
(1935年10月15日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
マルセル・モイーズ(1889-1984)は20世紀最高のフランスのフルート奏者。パリ音楽院でポール・タファネル(1844-1908)、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)に師事し、1906年に一等賞を得た。1932年から1949年までパリ音楽院の教授をつとめる一方、パドルー管弦楽団、パリ音楽院管弦楽団、ストララム管弦楽団の首席奏者もつとめた。1960年代にはスイス、イギリス、アメリカ、日本で後進の指導にあたった。第2フルートのルイ・モイーズ(1912-2007)は息子でピアニストでもあった。父子の録音も多い。アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの名ヴァイオリニスト。1939年にアメリカに定住した。この録音はヨーロッパ時代のも、同時期にブランデンブルク協奏曲全6曲を録音していた。モイーズはこのシリーズでドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(78CDR-3064)、ベートーヴェン:セレナーデ作品25(78CDR-3231)が出ている。

78CDR-3256
ヘンデル:
ハープシコード協奏曲変ロ長調作品4-6
アリアと変奏曲変ロ長調
ワンダ・ランドフスカ(ハープシコード)
ウジェーヌ・ビゴー指揮管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB3307/8
(1937年4月21日パリ、アルベール・スタジオ録音)
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)はポーランドのワルソー生まれ。20世紀最高のハープシコード&ピアノ奏者。彼女はピアニスト、音楽学者、教授で1900年から13年間パリのスコラ・カントルムで教鞭をとった。二列の鍵盤と七個のペダルを有する自分のハープシコードをパリのプレイエル社に特注し、生涯この楽器を使用した。1940年フランス国籍を得たが、1941年ドイツ軍のフランス侵攻によりアメリカにのがれた。パリに残したハープシコードは後にアメリカ軍によって彼女の手元に送られた。このヘンデルはランドフスカが58歳の時の録音。ハイドン:ハープシコード協奏曲ニ長調(78CDR-3053)の二日後の録音。指揮者のウジェーヌ・ビゴー(1888-1965)はパリ音楽院出身。シャンゼリゼ劇場の指揮者を経て1923年パリ音楽院管弦楽団、1928年にフランス放送管弦楽団、1935年ラムルー管弦楽団、オペラ・コミックの指揮者を歴任。パリ音楽院の指揮科教授も務めた。「アリアと変奏曲変ホ長調」はブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ作品24の主題の原曲である。

78CDR-3257
モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
ジョルジュ・ボスコフ(ピアノ)
ギュスターヴ・クロエ指揮パリ・フィルハーモニー管弦楽団
仏 ODEON 171.115/7
(1930年12月10日パリ録音)
ジョルジュ・ボスコフ(1882-1960)はルーマニア生まれのピアニスト。パリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事した。このボスコフ盤はこの曲の世界初録音で、フランス・ピアニスムの伝統の繊細で軽い奏法が聴ける貴重なもの。カデンツァは縮小版ながらモーツァルトの作曲したものが弾かれていえる。ギュスターヴ・クロエ(1890-1970)はフランスの指揮者。フランス・オデオンに多くの録音を残している。

78CDR-3258
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調作品31-2
ブラームス:狂詩曲第2番ト短調作品79-2
レーヌ・ジャノーリ(ピアノ)
仏 BAM 41/43
(1947年5月30日パリ録音)
From the Library of CHRISTOPHER N. NOZAWA
レーヌ・ジャノーリ(1915-1979)はパリ生まれ。パリ音楽師範学校エコール・ノルマルでアルフレッド・コルトー(1887-1962)に指導を受け、同時期にパリ音楽院でイヴ・ナット(1890-1956)にもついた。さらにルツェルンでエトヴィン・フィッシャー(1886-1960)に学び、フィッシャーと共に2台、3台クラヴィア曲の演奏に力を入れた。1946年にコルトーの推薦でエコール・ノルマルのピアノ科の主任教授、室内楽科の教授を兼任、演奏家としてカザルス、エネスコ、フルニエ、シャンドル・ヴェーグらと共演した。1956年にはパリ音楽院教授に任命され、門下にはジャン=イヴ・ティボーデ(1961-)がいる。このSP録音はジャノーリが32歳の時のもので、おそらく初レコード録音と思われる。ジャノーリはモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(米ウェストミンスター)、シューマン:ピアノ曲全集(仏アデ)他、LP時代に数多くの録音を残した。
2010年4月新譜 5点 発売中★DSD録音

●今月は室内楽を5点発売します。いずれも隠れた名演です。

78CDR-3249
ピエルネ:室内ソナタ作品48
ガブリエル・ピエルネ(ピアノ)
マルセル・モイーズ(フルート)
M.ロペス(チェロ)
英 COLUMBIA 5275/7(仏 COLUMBIA D13063/5と同一録音)
(1928年6月11日パリ、アルベール・スタジオ録音)
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937)は1871年にパリ音楽院に入り、アントワーヌ=フランソワ・マルモンテル(1816-1898)にピアノを、ジュール・マスネ(1842-1912)に作曲を、セザール・フランク(1822-1890)にオルガンを学んだ。各部門で一等賞を得た後、1882年のローマ賞を受賞した。1891年からフランクの後を継いでパリの聖クロティルド教会のオルガニストになり、1903年からコロンヌ管弦楽団の指揮者となり、1910年から34年まで正指揮者をつとめた。フルートのマルセル・モイーズ(1889-1984)はパリ音楽院でポール・タファネル(1844-1908)、フィリップ・ゴベール(1879-1941)らに師事し1905年に一等賞を得た。1932年から1949年までパリ音楽院教授をつとめた。モイーズはこのシリーズでドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(78CDR-3064)、ベートーヴェン:セレナーデ作品25(78CDR-3231)が出ている。

78CDR-3250
モーツァルト:音楽の冗談ヘ長調 K.522(二本のホルンと弦楽四重奏のための)
ドメニコ・カプート&ジョン・バローズ(ホルン)
コーリッシュ弦楽四重奏団
ルドルフ・コーリッシュ(第1ヴァイオリン)
フェリックス・クーナー(第2ヴァイオリン)
オイゲン・レーナー(ヴァイオラ)
ベルナール・ハイフェッツ(チェロ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB3645/6(米VICTOR 14822/3と同一録音)
(1937年11月12日ニューヨーク、RCA スタジオ録音)
別名「村の音楽士の六重奏」。村の楽師が未熟のため、音をはずすさまなどを取り入れたモーツァルトらしいジョークにみちた面白い曲。コーリッシュ四重奏団はシェーンベルクの指導を受け、新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲を演奏する目的で組織された。リーダーのルドルフ・コーリシュ(1896-1978)は子供の頃左手に怪我をしたため、右手でヴァイオリンを持ち左手で弓を持って弾いた。現代音楽のスペシャリストがモーツァルトを取り上げた面白さがある。コーリッシュ四重奏団はこのシリーズでモーツァルト:弦楽四重奏曲第22番K.589 「プロシャ王第2番」(78CDR-3197)、シューマン:ピアノ四重奏曲作品47(ピアノ=モナート、78CDR-3242)が出ている。

78CDR-3251
モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番ト短調 K.516
プロ・アルト弦楽四重奏団
アルフォンス・オンヌー(第1ヴァイオリン)
ローラン・アルー(第2ヴァイオリン)
ジェルマン・プレヴォー(ヴィオラ)
ロベール・マース(チェロ)
アルフレッド・ホブデイ(第2ヴィオラ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB2173/6
(1934年2月15日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
プロ・アルト弦楽四重奏団は1912年アルフォンス・オンヌーをリーダーにベルギーのブリュッセルで結成された。1926年アメリカに初公演、ワシントンの国会図書館音楽ホールの開館式で演奏した。1932年にベルギーの宮廷四重奏団の称号を得た。1941年にアメリカのウィスコンシン大学からの要請で各メンバーが教授に就任。1944年にコーリッシュ弦楽四重奏団が解散したとき、リーダーだったルドルフ・コーリッシュ(1896-1978)が第1ヴァイオリンに就任した。プロ・アルト弦楽四重奏団は1930年代にイギリスHMVに数多くの録音を残し、中でもアルバム全8巻SP56枚の「ハイドン弦楽四重奏ソサイエティ」(1932年と1936年録音)はレコード録音史の快挙だった。

78CDR-3252
ベートーヴェン:セレナード ニ長調作品8
シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)
パウル・ヒンデミット(ヴィオラ)
エマヌエル・フォイアマン(チェロ)
日本コロムビア J8358/60 (英COLUMBIA LX354/6と同一録音)
(1934年1月22日ロンドン, アビー・ロード第3スタジオ録音)
ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)はポーランド出身のヴァイオリニスト。ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)に師事し16歳でドレスデン・フィルのコンサート・マスターに就任した。20歳の時フルトヴェングラーの招きでベルリン・フィルのコンサート・マスターになった。1930年にヴィオラ奏者で作曲家のパウル・ヒンデミット(1895-1963)とチェロのエマヌエル・フォイアマン(1902-1942)と弦楽三重奏団を結成した。これはこの三重奏団の残した貴重な録音。ゴールドベルクは1934年ナチスの迫害でベルリン・フィルを退団し1938年ニューヨークにデビューした。1942年演奏旅行中にジャワ島で日本軍に拘束され抑留生活を強いられたこともある。1990年に日本人ピアニスト山根美代子と結婚、富山県立山のホテルで死去した。この録音はベルリン・フィル退団直後のもの。レコード史上永遠に残したい名演奏。

78CDR-3253
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1「幽霊」
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
米 COLUMBIA 72748/50
(1947年12月15日ニューヨーク録音)
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの大ヴァイオリニスト。1922年からピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とデュオを組んだ活躍した。1936年ゼルキンはブッシュの娘イレーネと結婚したが、ゼルキンはナチスのユダヤ人迫害を避けてアメリカに逃れた。その後ブッシュもドイツを去ってスイスに移住、1939年に実弟でチェリストのヘルマン・ブッシュと共にアメリカに定住した。この録音は第2次世界大戦後のニューヨークでの録音。ゼルキンのピアノが光っている。このシリーズで他にブッシュとゼルキンにホルンのオーブリー・ブレイン(1893-1955)を加えたブラームス:ホルン三重奏曲(78CDR-3218)が出ている。オーブリー・ブレインは有名なホルン奏者デニス・ブレイン(1921-1957)の父親で師でもある。アメリカ時代のブッシュの録音はJ.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 BWV.1042(78CDR-3216)、二つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043(78CDR-3235)が出ている。