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★★★グッディーズ・オリジナル企画★★★

新 忠篤 氏協力
ダイレクト・トランスファー CD-R

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第11回以降発売分 78CDR-3179〜3188

第11回以降 発売分 2009年3月新譜 5点 発売中 ★DSD録音★

78CDR-3184
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品72「皇帝」
コンラート・ハンゼン(ピアノ)
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ劇場管弦楽団
独 TELEFUNKEN SK3203/7
(1941年6月20&22日ベルリン録音)
コンラート・ハンゼン(1906-2002)はドイツのピアニスト。ベルリン高等音楽院でエトヴィン・フィッシャー(1886-1960)に師事し、後にフィッシャーの助手を務めるかたわらコンサートピアニストとして活躍した。SPレコードには1940年11月7日録音のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(メンゲルベルク指揮ベルリン・フィル)(Telefunken SK3092/5)とこのベートーヴェン:「皇帝」の2曲のみ。ドイツ帝国放送のライヴ録音のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル/1943年10月31日収録)がずっと後にレコード化された。ハンゼンは第2次世界大戦後教育者として活躍し、デトモルト音楽アカデミーの創設に関わり、ヘレン版のベートーヴェン全集の校訂をした。東京藝術大学や上野学園大学で教えたこともある。指揮者のオイゲン・ヨッフム(1902-1987)はドイツの名指揮者。バッハからブルックナーまでのドイツ・オーストリア音楽を得意とし、レコードも多かった。

78CDR-3185
ブラームス:
パガニーニの主題による変奏曲作品35(全2巻)
アリーヌ・ファン・バレンツェン(ピアノ)
仏 DISQUE GRAMOPHONE DB5181/2
(1941年7月15日パリ録音)
アリーヌ・ファン・バレンツェン(1897-1981)はアメリカ生まれのフランスのピアニスト。9歳でパリ音楽院に入学が許されマルグリット・ロン(1874-1966)とE.-M・ラボルドに師事し、11歳で一等賞を得た。これは最年少者の受賞記録で現在も破られていない。その後ベルリンでエルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960)に、ウィーンでテオドール・レシェティツキ(1830-1915)について、さらに技量を磨いた。祖国アメリカに戻りフィラデルフィアの音楽学校で教え、その後ブエノスアイレスの音楽学校の教授を務める傍ら、演奏旅行を重ねた。1954年にはパリ音楽院の教授に任命された。ファン・バレンツェンは読譜の才能に優れ、難曲「パガニーニ変奏曲」を僅か5日間でものにしたという。このシリーズではベートーヴェンの「熱情」(78CDR-1156)が発売されている。

78CDR-3186
J.S.バッハ=ブゾーニ編:
シャコンヌ
(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV 1004)より
イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
仏 PATHE PDT149/50
(1946年12月12日パリ録音)
イヴォンヌ・ロリオ(1924-)はパリ生まれのピアニスト、作曲家のオリヴィエ・メシアン(1908-1992)夫人。パリ音楽院でピアノをラザール・レヴィ(1882-1964)とマルセル・シャンピ(1891-1980)に、作曲をダリユス・ミヨー(1892-1974)に、アナリーゼ(楽曲分析)をオリヴィエ・メシアンに師事した。音楽院で7つの一等賞を得たという。後年メシアンの作品の紹介者として活躍するが、14歳でバッハの「平均律クラヴィーア」曲集、ベートーヴェンの32の「ピアノ・ソナタ」を暗譜で演奏したという神童だった。この「シャコンヌ」はロリオが22歳の時の録音で、彼女の初レコーディグと目される。ここでも楽譜の読みの深さを示す多くのパッセージが聴こえる。単に希少価値だけではない音楽的価値が多く含まれる新発掘レコード。  

78CDR-3187
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」
マックス・ロスタル(ヴァイオリン)
フランツ・オズボーン(ピアノ)
英 DECCA AK1817/9
(1946年7月22-23日ロンドンNW6、デッカ・スタジオ録音)
ヴァイオリンのマックス・ロスタル(1905-1991)はオーストリア生まれ。ウィー
ンでアルノルト・ロゼー(1863-1964)に、ベルリンではカール・フレッシュ(1873-1944)に師事した。1930-33年にベルリン高等音楽院のヴァイリン科教授、1934-58年にはロンドンのギルドホール音楽学校の教授を務め、アマデウス弦楽四重奏団のメンバー育成にたずさわった。1957-82年にはケルン音楽院、1957-85年にはスイスのベルン音楽院の教授を務めた。弟子にエディット・パイネマン(1937-)やイゴール・オジム(1931-)がいる。SPレコード末期の英デッカにベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ集(第1番と第3番以外)の録音をした。ピアノのフランツ・オズボーンはレオニード・クロイツァー(1884-1953)のドイツ時代の弟子の一人。英デッカのffrr録音。このシリーズにはベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番(78CDR-1176)が発売されている。

78CDR-3188
ベートーヴェン:
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ヴィクトル・デ・サバタ指揮
ローマ・アウグステオ交響楽団
(ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団)
蘭 HIS MASTER'S VOICE DB9154/8
(1947年1月23-25, 29日&2月3日ローマ、テアトロ・アルジェンティーナ録音)
イタリアの名指揮者ヴィクトル・デ・サバタ(1892-1967)は1930年アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)の後任としてミラノ・スカラ座の音楽監督に就任、1953年指揮活動に終止符を打つまでその地位にあった。サバタは若い時からオペラ以外にも指揮活動を行いSPレコードにも録音が多かった。彼のベートーヴェンはロンドン・フィルを指揮した1946年5月2-3日録音の「英雄」(英DECCA K1507/13)がある。この「田園」はイタリアのEMIに録音されたもので、稀少SP盤からの復刻。レーベルにはローマ・アウグステオ交響楽団との記載があるが、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団と同一団体。心が洗われる美しい演奏である。
第11回以降 発売分 2009年2月新譜 5点 発売中 ★DSD録音★

78CDR-3179
シベリウス:
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
サー・トーマス・ビーチャム指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
米VICTOR 14016/9(英 HIS MASTER'S VOICE DB2791/4と同一録音)
(1935年11月ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-87)はロシア生まれのアメリカのヴァイオリニスト。ペテルブルグ音楽院でレオポルド・アウアー(1845-1930)に学び、10歳の春にデビューした。1917年16歳の時に革命を逃れ一家はアメリカに移住し、少年ハイフェッツは一流演奏家として待遇された。その後青年期、壮年期から引退するまで世界最高のヴァイオリン奏者として崇められた。この録音は英 HIS MASTER'S VOICE が企画したシベリウス・コレクション全6巻, SPレコード42枚の中に組み込まれ、米VICTORではヴァイオリン協奏曲のみ4枚組のアルバムで発売された。ハイフェッツは1959年にステレオで2回目のシベリウスを録音している(RCA VICTOR)。指揮者のサー・トーマス・ビーチャム(1879-1961)は英国で最も尊敬された指揮者。1932年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を組織し、1947年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を作った。ハイフェッツのSP時代の録音はこのシリーズでチャイコフキー:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-1086)とメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-1114)が発売されている。復刻には最高のコンディションの米VICTOR盤を使用した。

78CDR-3180
サン=サーンス:
ピアノ協奏曲第2番ト短調作品22
モウラ・リンパニー(ピアノ)
ウォーウィック・ブレイスウェイト指揮
ナショナル交響楽団
英 DECCA AK1161/3
(1945年7月24日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
ピアニストのモウラ・リンパニー(1916-2005)は英国コーンウォール州サルタッシュ生まれ。父親は軍人、母親は彼女の最初のピアノ教師になった音楽家だった。彼女はベルギーの修道院に送られ、そこで音楽才能が開花し、さらにリエージュで勉強をつづけた。その後ロンドンの王立音楽アカデミーへの奨学金を得た。さらにウィーンでパウル・ヴァインガルテンに師事し、1938年ブリュッセルで開催されたイザイ・ピアノ・コンクールでソ連のエミール・ギレリス(1916-1985)に続いて第2位に入賞した。第2次世界大戦迄に英国で最も名前の通ったピアニストになった。この録音は1945年大戦直後のもので、リンパニーにとっては初期のもの。LP時代になって、彼女はデッカ,EMI,エラートに数多くの録音を残している。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドでは非常に名の通ったピアニストだったが、日本ではそれほどでもなかった。1979年にCBEを叙勲され、1992年にはDAMEの称号を得た。指揮者のブレイスウェイト(1896-1971)ニュージーランド生まれでイギリスで指揮し、後に祖国のニュージーランドやオーストラリアでも活躍した。これは初期のFFRR録音。聴きどころは第3楽章。透明で華麗なピアノが光り輝いている。

78CDR-3181
ショパン:
24の前奏曲作品28
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB2015/8
(1933年7月5日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)は20世紀最高のフランスのピアニスト。スイスのニヨンに生まれ、両親はフランス人。1892年パリ音楽院のルイ・ディエメ(1843-1919)のクラスに入り研鑽を積む。1896年一等賞を得て卒業。1905年にヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)とチェロのパブロ・カザルス(1876-1973)とピアノ・トリオを組んだ。1917年にパリ音楽院教授、1919年にパリに音楽学校エコール・ノルマルを設立した。コルトーはショパンの「前奏曲」を生涯に3回録音していて、これはその第2回目の録音。第1回の録音は電気録音最初期の1926年で本シリーズの78CDR-1043で発売されている。コルトーは戦後の1952年(昭和27年)に初来日した。その時75歳だったコルトーは山口県下関市の響灘にある厚島が気に入り購入を申し出た。無人島の厚島はコルトーに贈られ「孤留島」と名づけられたが、コルトーは帰国後体調を崩し、再来日は果たせなかった。

78CDR-3182
モーツァルト:
レクイエム ニ短調 K.626
ピア・タッシナーリ(S), エベ・スティニャーニ(M-S)
フェルッチョ・タリアヴィーニ(T), イタロ・ターヨ(Bs)
ヴィクトル・デ・サバタ指揮トリノ放送管弦楽団(E.I.A.R.)、合唱団
英 HIS MASTER'S VOICE DB9541/8(原録音: 伊CETRA-SORIA set101)
(1941年12月 4-5日ローマ録音)
第2次世界大戦下のローマ録音。日米開戦の3日前の1941年(昭和16年)12月4-5日である。イタリアのレコード会社CETRAのための録音だったが、プロデューサーのダリオ・ソリアが後にEMIに発売させたもの。大戦中にはドイツPOLYDOR でも発売されていた。この名曲の世界初の全曲録音である。指揮者のヴィクトル・デ・サバタ(1892-1967)は1929年大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)の後任としてスカラ座の音楽監督に就任し1953年に引退した名指揮者。ソプラノのタッシナーリ(1903-1995)はスカラ座のソプラノで戦後はアメリカで活躍した。メゾソプラノのスティニャーニ(1903-1974)はローマ歌劇場で活躍後、戦後の1948年アメリカにデビューした。テノールのタリアヴィーニ(1913-1995)は1939年にデビュー忽ち人気歌手となった。大戦後はアメリカに移住し、世界的に人気を博した。バスのターヨ(1915-1993)はイタリアとヨーロッパ各地で活躍した後、1948年メトロポリタン歌劇場にデビューした。映画にも多く出演していた。教会の大聖堂での録音と思わせる響きはSPレコード時代にしては珍しい。

78CDR-3183
ラモン・モントーヤ/フラメンコ・ギターの神様
ソレア
ラ・ローザ
グラナイーナ
タランタ
シギリーヤス
ファンダンゴス
ブレリアス
ロンデーニャ
グァヒーラ
タンゴ(マヨールとメノール)
マラゲーニャ
ファルーカ
アレグリアス
ミネーラ
ラモン・モントーヤ(ギター)
仏BAM 101/6
(1936年パリ録音)
LP時代日本コロムビアから発売されていた「フラメンコ・ギターの神様/ラモン・モントーヤ」(XM-30-AM)と同一演奏。これは12インチ盤6枚組のオリジナルSP盤からのダイレクト・トランスファーである。ここの第2曲(ラ・ローザ)と第11曲(マラゲーニャ)はLPには入っていなかった。ラモン・モントーヤはマドリードのジプシーの家系に生まれた。父親もギターを弾いたが、息子のラモンに教えることはなく、ラモンは町をさまよう盲目の楽士について歩いた。成長するとフラメンコ酒場のギタリストにテクニックの手ほどきをうけ、そのギタリストが亡くなるとその後釜にすわり、様々な歌い手の伴奏を務めて腕を磨いた。ラモンはクラシックギターにも深い憧憬を抱き、近代ギターの父と呼ばれたターレガの弟子のミゲル・リョベートに私淑し、多くのものを自己のフラメンコ奏法に取り入れた。この録音は1936年にパリのボワト・ア・ミュジーク社が録音したもの。それまで歌の伴奏だったギターを単独で扱った最初の録音と目されるもの。上記の理由から是非ともクラシックギターの人達にも是非聴いていただきたいアルバム。ミゲル・リョベートは本シリーズの「スペイン・ギター音楽-世界九大ギタリスト演奏」(78CDR-1163)に入っている。聴きどころは@の "ソレア" でギター・ソロでありながらその裏にカンテ(歌)が息づいているように聞こえる。